MTUサイズは9216と9000のどちらを選ぶべきか

スイッチの設定を行う際に必要なのが,Jumboフレームと呼ばれる大きなパケットを送信する際の設定です。

大まかにいって9Kbyteに設定するのですが,情報によっては9000と設定するように書かれているものもあれば,9216と設定するべきと書かれていることもあります。

9216とは,1024 x 9が元になっている数字です。

では,JumboフレームのMTUサイズは9000と9216のどちらに設定すべきなのでしょうか。

MTUを設定する箇所は複数ある

例えば,Cisco UCSを利用しているのであれば,主にMTUを設定すべきなのは,Fabric Interconnect(FI)とvNICでしょう。その場合,それぞれのMTUサイズの最大値は,9216と9000になっています。

FIのMTUサイズは,エンドポイントのvNICのMTUサイズよりも大きくなければなりません。もしMTUサイズを超えるパケットが送信された場合にはパケットをドロップしてしまうからです。

それで,FIのMTUサイズを9216に設定することには何の問題もありません。むしろ,OSやvFW, vRouterなどの内部デバイスによってパケットサイズが増加した場合にも対応することができるでしょう。

例えば,10Gのイーサネットアダプタを使用している場合,カードの種類によっては,FCoEとして扱われてしまうことがあります。その場合,パケットに余分なヘッダーが付けられてしまうため,9000のMTUサイズでは収まらないケースが出てくるという具合です。

その他のケースもあるかも知れませんが,基本的には,vNICのMTUは9000スイッチ側のMTUは9216としておけば問題ないと思います。

以上,スイッチのMTUサイズは9216と9000のどちらを選ぶべきかというお話でした。

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