差分ディスクを大量に使用する場合のマスターディスクのオーバーヘッドについて

一つのマスターイメージをもとにして、差分ディスクを大量に作成する場合、マスターイメージには大量のオーバーヘッドが生じてしまうのでしょうか。

差分ディスクとは?


差分ディスクを使うと、親ディスク(Parent VHD)から小ディスク(Child VHD)を複数作成することができます。

それで、親ディスク(Parent VHD)は読み取り専用の状態のまま、小ディスク(Child VHD)には、親ディスクとの差分だけが保存されていきます。

例えば、SYSPREPされたOSイメージを親ディスク(Parent VHD)が持ち、そこから複数の仮想マシンを作成して利用するといった場合です。

それぞれの仮想マシンは、それぞれの差分ディスクを持っています。

全ての変更は差分ディスクに書き込まれますが、大部分を占めるOSのデータは、共有マスターディスクに存在している状態です。
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sysprepの回数制限を回避する方法

Windows7のsysprepの回数制限を回避する方法としては、下記の情報が役に立ちます。


skiprearmを使って何度もsysprepをかける方法


skiprealmを用いた応答ファイルを利用することによって、Windows7の3回というsysprepの回数制限を回避することができます。

方法としては、Unattend.xmlという応答ファイルを作成し、それを読み込ませながらsysprepをかければ、sysprepの回数制限を回避できます。

Windows7のマスターイメージを作成する際には非常に便利な方法なので、覚えておくとよいかもしれません。

skiprearmを使って何度もsysprepをかける方法

sysprepは通常、3回までしかかけることができません。

ところが、skiprearmを用いた応答ファイルを使ってsysprepをかけると、回数制限にかかることなく、幾度もsysprepをかけることができます。

その手順は次の通りです。

まず下記のXMLをテキストファイルにコピーして、Unattend.xmlというファイル名で保存します。

<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<unattend xmlns="urn:schemas-microsoft-com:unattend">
    <settings pass="generalize">
        <component name="Microsoft-Windows-Security-SPP" processorArchitecture="x86" publicKeyToken="31bf3856ad364e35" language="neutral" versionScope="nonSxS" xmlns:wcm="http://schemas.microsoft.com/WMIConfig/2002/State" xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance">
            <SkipRearm>1</SkipRearm>
        </component>
    </settings>
</unattend>


Unattend.xmlファイルを、適当な場所に(今回はCドライブ直下に)配置します。


そして、コマンドプロンプトからsysprepを下記のようにして実行すると、応答ファイルであるUnattend.xmlを読み込ませながらsysprepを実行することができます。

cd c:¥windows¥system32¥sysprep
sysprep /generalize /oobe /shutdown /unattend:c¥:Unattend.xml


こうして、skiprearmを使って、Windowsの猶予期限リセット可能回数を減らすことなく、sysprepをかけることができました。

ちなみに、すでにWindowsの猶予期限リセット可能回数が0の場合は、致命的なエラーが出てしまい、sysprepを実行することはできませんでした。

sysprepを実行できる残り回数を確認する方法

コンピューターのsysprepを実行中に致命的なエラーが発生しました。」という文言が出た場合に、まずはsysperpの上限回数に達していないか、確認してみる必要があります。

そこで、コマンドプロンプトから下記のコマンドを入力します。

slmgr -dlv

すると、下図のような画面が現れ、その中に書かれている、【残りのWindows猶予期限リセット可能回数】という項目が0になっていないか確認してみる必要があります。

sysprepの回数制限を確認する

Windowsのクライアント展開作業のためにマスターイメージを作成していると、sysperpを複数回行なってしまい、sysprepの残り回数が0になっていることがあります。

ちなみに、sysprepは3回まで行うことができます。4回以上行うと、sysprep実行時に致命的なエラーが発生してしまいます。

OEM版のメディアの場合は、既にベンダーでsysprepが行われている為なのか、3回より回数が少なくなっている場合もありますので、要注意です。

マシンSIDが重複しても全く問題ないという衝撃事実

Windowsマシンにはそれぞれ、一意のマシンSIDというものが付与されます。

ところが、企業内でHDDのコピーを大量に展開した際などには、マシンSIDが重複してしまうことになります。

そのため、Windowsに付属のsysprepというツールを用いて、マシンSIDを消去し、その状態でHDDを複製することで、マシンSIDの重複を避けられるという訳です。

ドメイン内において、マシンSIDが重複した端末が複数あると、ActiveDirectory上での問題や、WSUSを用いている場合に不具合が生じたり、セキュリティ的に問題があると思われている場合があります。

ところが、ドメイン参加させた時点で、そのマシンは、ドメインSIDというものを用いて識別されるため、特に不整合が生じることはありません。

また、WSUSにおいても、WSUS3.0では、ハードウェア構成の変更を検知して、自動でクライアントマシンのレジストリ内にあるSusClientIDを変更するため、マシンSIDの重複による管理上の不具合が生じる危険性はありません。

※XPマシンでは、sysprepをかけても、SusClientIDが消去されないという問題があったため、SusClientIDを手動で削除してからsysprepをかけて、HDDをコピーしていました。もちろんマシンSIDが重複していたとしても、WSUSはマシンSIDをそのまま管理IDとして用いるわけではないので、WSUSでの重複問題が起こることはごくまれでした。

もちろん、マシンSIDが重複していないに越したことはないので、sysprepをかけた状態で、HDDを展開するようにしましょう。