サーバーのオンボードにSDカードのスロットが付いている場合があると思います。
ESXiなどを使用している場合には,SDカードにOSをインストールしていることも多いでしょう。
そして,BIOSのアップデートを行った際などに,SDカードにエラーが生じて,iLOのHealthステータスがDegradeしてしまう場合があります。
あるいはログイン画面で,以下のようなエラーが表示されているかもしれません。
そのような場合,SDカードをフォーマットすることでiLOのエラーが解消する場合があります。
デフォルトで用意されているSDカードフォーマットの機能
まずはiLOのOverview画面で,iLO Healthのステータスを確認しましょう。
そして,iLO Healthという文字列がリンクになっているのでクリックします。
すると,Diagnostics画面に遷移し,iLO Self-Test Resultsによる詳細なエラーメッセージを確認できます。
Controller firmware revision 2.09.00 Embedded media manager failed initialization
そして,iLO Healthというリンク文字列をクリックすると,下図のような画面とリセットボタンが現れます。
このフォーマットボタンは,iLOがデグレードしてる場合にのみ現れるオプションで,通常時には現れません。
実際にリセットボタンを押すと,下図のような警告画面が現れたのちに,SDカードがフォーマットされます。
This action cannot be undone.
これで,SDカードのiLOのパーティションがリセットされます。
実はここがポイントなのですが,SDカードに他のデータが存在したとしても,それらは消去されません。
iLOのパーティションのみが消去されるだけです。
ですので,サーバーが稼働している際にも上記のオペレーションを行うことは可能です。
とはいえ,ESXiをSDカードから読み込ませてブートしている場合には,OSをシャットダウンしてからフォーマットすることが強く推奨されていますので,そうしましょう。
以上,iLOがDegradeしている場合に,SDカードのiLOの管理領域だけをフォーマットする方法でした。
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