Cisco DDTSの意味とは?

Cisco製品のトラブルシューティングなどに関連して,DDTSという単語が出てくる場合があります。

これは,Distributed Defect Tracking System の略で,日本語では欠陥追跡レポートという意味に訳されています。その名の通り,ソフトウェアのバグや,その解決策を追跡する方法のことを表しています。

DDTSとは,1990年代初頭から使われていた言葉で,バグをトラッキングするための機能として生まれました,

今でも,Ciscoのバグトラッキングで使われるIDには,CSCxxNNNNNというパターンで記録されています。

CSCというのは,Cisco Systems Corporationの略で,そのあとには,di (Defect Identifier)といったバグ追跡という意味の文字が続いていました。そして5桁の数字が付されます。このログ方法は,10万ログまでしかカウントできなかったため,diという言葉のほかに,dj, dk, dlと,アルファベットを進めた文字が付くようにもなりました。現在では,それ以外のsaなどのアルファベットも用いられているようですが,いずれにしても,DDTSが築いてきたフォーマットの歴史を未だに感じさせるものとなっています。

今では,DDTSという言葉はあまり使われることがなくなり,Bug Search Tool(BST)という機能が使われますが,その中のバグIDフォーマットも依然としてCSCxxNNNNNというものが採用されており,DDTSの名残を感じさせています。

以上,CiscoのDDTSという言葉の意味についてでした。

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