Outlookの「会議室の一覧」に会議室が現れない場合の対処法

Exchange環境において,Outlookの機能の中で「会議室の一覧」を表示させることができます。

Outlookの「会議室の一覧」機能

Outlookの「会議室の一覧」機能

この会議室の一覧機能を用いると,メールで会議招集する際,グループ化された会議室の中から空き部屋を探すことが容易になります。

例えば,東京オフィスの会議室と,大阪オフィスの会議室をそれぞれグループ化しておく,といった使い方が想定されます。
それで,配布グループを会議室の一覧に表示させたり,あるいは何らかの原因で会議室の一覧から消失してしまったグループを再有効化するためには,以下のコマンドを用います。

Set-DistributionGroup -Identity “Tokyo Conference Room” -RoomList

これは,特にグローバルアドレスリストとは関係がありませんので,レプリケーションの時間などはかかりません。コマンドを流した直後に,会議室の一覧に現れるようになります。

Exchange 2013 CU1のバグ

上記のコマンドを,Exchange 2013 CU1の環境で走らせると,エラーが返ってくるというバグがあるようです。

Group “Tokyo Conference Room” can’t be converted to a room list. Room lists can only have room mailboxes or room lists as members.

これは,通常の配布グループを会議室リストに変換することができなかったというエラーです。

その場合,新しく会議室リストの配布グループを作成するのが良いでしょう。

New-DistributionGroup -Name “Tokyo Conference Room” -OrganizationalUnit “Path of OU” -RoomList

Exchange Management Console(EMC)で確認する方法

会議室の一覧をEMCで確認する方法なのですが,Exchange 2010までは確認できました。

しかし,Exchange 2013からは,EMCでは会議室の一覧を確認することができません。

それで,以下のPowerShellコマンドで配布グループの一覧を取得し,属性を確認する必要があります。

Get-DistributionGroup | ft -auto Name, RecipientType, RecipientTypeDetails

以上,Outlookにおいて「会議室の一覧」に特定の会議室が現れない場合の対処法でした。

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