Exchange Server 2010には、エッジトランスポートサーバーという役割があります。
これは、イントラネットとインターネットの間(DMZ)に配置され、外部とメールのやり取りをする際に、メールの制御をしてくれるものです。
メールの制御とは、主に、セキュリティ面での保護や処理です。
ウイルスやスパムを防御することもできます。
エッジトランスポートサーバーは、Active Directoryにアクセスすることができません。
しかし、メールの処理をする際に、受信者の情報を参照しなれければならず、Active Directoryの情報を必要とします。
そこで、EdgeSyncというサービスを利用して、Active Directoryから情報を引き出し、データを同期させます。
ちなみに、同期させたデータは、エッジトランスポートサーバー上の、Active Directoryライトウェイトディレクトリサービス(AD LDS)というものに保存されます。
簡単に言うと、エッジトランスポートサーバとは、組織の内部と外部の間で、メールを中継したり制御したりする役割をもつサーバーのことです。
※DMZ=インターネットに接続されたネットワークにおいて、ファイアウォールによって外部からも内部からも隔離された領域のこと。DeMilitarized Zone(非武装地帯)の略。
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