Philips Hueがアプリから消灯しても再点灯する場合の対処法

Philips Hueをアプリから消灯しても,数秒後に再点灯してしまうという症状がでることがあります。

これは,商品レビューでも少なからず報告されている不具合ですが,まずは,初期不良や故障なのか,それとも非推奨環境で使用しているのかを切り分ける必要があります。

多くの場合,1時間程度,光量を100%にして点灯し続けると,アプリから消灯操作をしても,すぐに再点灯してしまうという症状です。

Philips Hueの動作環境

Philips Hueの電球の動作環境は以下のように説明されています。

Hueの動作温度: -10°C ~ 45°C
Hueの動作湿度:5%<H<95%(結露しないこと)使用推奨温度は0~40度です。寒冷地などの温度が低いところでも点灯後すぐに明るくなります。0度以下でも点灯しますが、低温・防水仕様ではないので、結露が起こる環境では使えません。Hueシングルバルブは、制御基板を内蔵しておりますので、通常のLED電球と比べ、発熱量が大きくなりますまた強制冷却装置は装備しておりませんので、自然対流でバルブ周辺温度が上記の範囲内でご利用いただく必要ございます。また防水・防滴仕様ではございませんので、上記湿度範囲でご利用いただく必要がございます。hueバルブ類は、その仕様上、内部に通信・制御用回路及びソフトウェアを搭載しております。その為、通常点灯するのみが目的のLED灯よりも、動作温度が高くなり、ソフトウェアのアップデートが行われている際などは、一過性のものではございますが、70℃以上まで発熱する可能性がございます。またランプが継続して安定して動作する周辺温度は「10~45℃」となっており、自然対流にてライトが冷却されることを前提としての設計となっております。

Philips Hueの非推奨環境について

Philips Hueの非推奨環境については,公式サポートから以下のように説明されました。

Hue電球の仕様上、器具が、非対応器具(断熱施工タイプ、密閉・気密タイプ等)や非推奨器具(ダウンライト等)で有った場合、熱の発散効率が悪くなり、熱により内部基盤に影響を及ぼしてしまう可能性がございます。その為、下記の器具でのご使用は推奨いたしません。

断熱型など、排気穴が無いシーリングライト
浴室灯などバルブ全体が覆われてしまう器具
門灯などの屋外及び浴室やキッチンなど湿度が高い環境への設置
バルブ上部が遮蔽されている、対流による冷却が期待できない器具
周囲がアルミ製の為、電波が遮蔽される可能性がある器具

また上記に加え、スポットライトなどのバルブ周辺を金属で覆う器具ですと、ブリッジからの制御信号が遮断される可能性があるため、ご推奨いたしません。

その為、天井から剥き出しで設置するシャンデリア状の器具、上面開放式のペンダントライトやランプ・スタンドに好適した電球となります。
(これらは設計国であるオランダを始め、欧米で一般的な照明となります。)

日本の一般的な天井埋め込み型のダウンライトなどは,非推奨環境の対象となってしまう可能性があります。

異常な発熱がある場合

再点灯してしまう原因は,基本的に熱暴走にあると考えられます。おそらく,不具合が発生している場合には,電球を触ることができないぐらい,熱くなっているのではないでしょうか。

上述の通り,Philips Hueの動作条件は,-10度から45度となっています。

それで,いかにPhilips Hueの電球自体の温度を下げるか,ということを考えなければなりません。

天井に付けるダウンライトの場合,熱は上部に逃げようとするものの,空気の流れがないために,電球の温度が上がり続けてしまうことが考えられます。

それで,不具合かどうかを切り分けるために,覆いがない電球ソケットに挿して,空気がきちんと対流している場所でテストを行うのがよいでしょう。

調光機能付きの場合

Philips Hueの仕様として,調光機能付きの器具は非推奨となっていますが,どうしても調光機能付きのソケットで使わなければならない場合には,光量つまみを最大にします。

電球が熱くなっている場合,光量を下げたくなるかもしれませんが,調光機能付きのソケットにおいて,光量を最大にしても,電圧100Vを超えることは基本的にありません。

むしろ,光量を下げてしまった場合に,電圧が足りなくて誤動作することの方があり得ます。

例えば,Philips Hueが再点灯してしまう症状が出た場合,光量つまみを下げると,再点灯の症状がより早く発生するという観察があります。

それで,光量つまみは,最大に固定しておきましょう。

光量を100%にすると生じる場合

Philips Hueが消えずに再点灯してしまう症状が出る場合,光量を100%にしているときに,頻繁に生じるということがあるかもしれません。熱暴走と関係しているので,それはもっともです。

とはいえ,場合によっては,99%なら生じない,ということも観察されています。

もし,メーカー保証を当たってもどうしても解決せず,返品もできない場合には,光量を調整することによって回避策とする,という選択肢もあるかもしれません。

余談ですが,ショッピングサイトのポイントを利用して購入した場合,返品してもポイント分の代金が返ってこない場合があります。そのような場合には,何とか回避策を探して使い続けることになるでしょう。
https://rpointcard.faq.rakuten.net/detail/000012397

Philips Hueのサポートに連絡する

Philips製品は多岐にわたりますが,Philips Hueについては,ライティングサポートデスクという特別な担当部署があります。

まずは,このページ下部にある,「お問い合わせフォーム」から,症状を正確に報告しましょう。
https://www.philips-hue.com/ja-jp/support

サポートのレスポンスや対応については,大変よいと思いました。もし他の中華スマートライトを買っていたとしたら,こういう不具合が出た際に泣きを見ることになりそうなので,Hueにしておいて良かったと思える瞬間です。

Philips Hueの返送費用は?

サポートに連絡すると,受付番号が発行されます。そして,返送方法についての案内が送られてくるでしょう。
基本的には,送料はPhilips側で負担してくれます。ただし,保証証明書がない場合には,こちらの着払いで返却されてくるようになっていますので,ご注意ください。
【送付方法について】
・「着払い」にてご送付ください。配送料金は弊社が負担いたします。
・「平日午前中」での着荷をご指定ください。
・商品名記載欄に受付番号【*******】と【ガラス製品注意】とご記載ください。
・輸送中の振動/衝撃などに対する梱包をお願いいたします。
<<注記>>
当窓口で対応できますのが「ご購入後2年以内の日本国内向け製品」のみとなり、お預かり時に「購入証明書及び製品保証書」のご提示お願いしております。
万一、お預かり後に上記に該当しない製品と確認された場合、「送料着払い」にて現状返却いたしますので、予めご了承いただきますようお願いいたします。

サポートでの返却対応の流れ

返送から返却までの流れは以下のようになります。
【製品到着後からご返却までの流れ】
・弊社へ着荷後、点検を実施いたします。(到着メールは送付いたしません。)
・お預かり期間は営業日換算で7~10日程度が目安となります。
※在庫状況などの関係で遅延が発生する可能性もございます。
予めご了承ください。
・故障の場合:交換品をお送りいたします
・異常なし場合:お預かりした製品をそのまま返却いたします
※予防的に交換をされる場合はご指示をお願いいたします。
なお、点検後の製品出荷ですが、ご希望に応じて発送いたしますので、
ご指示をお願いいたします。A.点検終了後、交換品または異常なしの場合は現品をすぐに返却。
B.検査結果を待ち、それから返却。
・なお、到着時間帯指定につきましては、原則下記の時間帯での指定が可能です。
9-12時/12-14時/14-16時/16-18時/18-20時/19-21時
送付先は千葉県のお客様センターになります。
[送付先]
〒283-0013
千葉県東金市士農田17-9
Philips Hue お客様センター
TEL:0120-91-4408
以上,Philips Hueがアプリから消灯しても再点灯してしまう場合の対処法でした。
サポートに相談するかどうか迷っている方の助けになればと思います。

追記:保証交換してもらった結果,問題が解消しました

上述の方法で,公式サポートから保証交換を行っていただきました。
3灯セットを返送したのですが,調査していただいた結果,1つは問題が再現,他2つは未再現という結果を告げられました。
そして,すべて予防交換するか,それとも未再現のものは現状返却するかの選択肢を提示されました。
私の実験では,3灯とも症状が出ていましたので,すべて予防交換するようにお願いし,後日,代替品が送られてきました。
その後,数か月間使用していますが,問題となっていた再点灯する症状は止み,長時間連続点灯させても,熱くなりすぎることはありませんでした。
結局,不良ロットを引き当ててしまっていた模様です。それで,同じ症状が出ている方は,保証が効くうちに交換してもらうことをお勧めします。

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