SCVMMでコンソールが開けない場合の対処法

SCVMM(Microsoft System Center 2012 R2 Virtual Machine Manager)からVMの操作を行う際,以下のようなエラーが出て,コンソールを開けない場合があります。

Virtual Machine Manager lost the connection to the virtual machine for one of the following reasons:

Another connection was established to the console of this machine.
The virtual machine has been shut down or put into the saved state.
The user credentials provided do not have the necessary privilege to connect.

(0x0003, 0x0000)
Virtual Machine Manager lost the connection to the virtual machine for one of the following reasons.

Virtual Machine Manager lost the connection to the virtual machine for one of the following reasonsというエラーが出てしまう。

これは,Windows 2012 R2のホストが,Grant-VMConnectAccessという新しいコマンドを使ってコントロールすることに起因しています。

そして,時々,アクセス権がうまく浸透しないことにより,上記のエラーが出てしまいます。

もし,Self-ServiceやAdministratorのロールの中に,名前解決できないSIDが存在していたりすると起こることもあります。

それで,おかしなユーザーオブジェクトを取り除いた後に,権限を再度浸透させるための操作を行うことで,問題が解消する場合があります。

ユーザー権限におかしなSIDグループやユーザーが含まれていないかを確認する

1.VMMコンソールを開きます。
2.Setting -> Security -> User Rolesに移動します。
3.Administratorロールをクリックし,プロパティを開きます。
4.プロパティ画面からMembersをクリックします。
5.ユーザーリストの中で,SIDが化けているものがあれば削除します。
6.他のユーザーロールの中にもおかしなグループが存在していないか確認します。

権限設定を強制的に浸透させる方法

1.VMを選択してプロパティを開きます。
2.Accessタブをクリックします。
3.Self-Service Ownerフィールドに,適当な別のユーザーアカウントを追加してOKを押します。
4.ジョブが成功したのを確認した後,元のオーナーに戻します。

これで,権限変更が再度プッシュされ,すぐに設定が反映されます。そして,VMMで無事にコンソールアクセスが効いているかどうかを確認してください。

以上,VMMのコンソールアクセスが効かない場合の対処法でした。

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