セキュリティの警告として,ipmi v2.0 password hash disclosureというメッセージに遭遇する場合があります。
とりわけ,Dell iDRACやHP iLOなどに反応して生じる可能性があるようです。
では,ipmi v2.0 password hash disclosureとはどのようなリスクがあるのでしょうか。どうやって解消したらよいのでしょうか。
IPMI v2.0が抱えている脆弱性
リモートホストにおいてIPMI v2.0が有効化されている場合,パスワード情報が漏洩してしまうリスクがあります。
IPMI(Intelligent Platform Management Interface)とは,Intel/HP/Dellなどが中心となって作られた,システム管理のためのインターフェース規格です。
主に,リモートからの電源管理や,ハードウェア情報の確認を行うことができます。
RMCP+ (Remote Management Control Protocol)と呼ばれる拡張されたパケットフォーマットに内在する脆弱性を突いたものです。
それで,リモートからHMAC (Hash-based Message Authentication Code)経由で,RAKP(RMCP+ Authenticated Key-Exchange Protocol)メッセージからBMC(Baseboard Management Controller)に対するレスポンスを読み取られることで,ユーザーアカウントのパスワードハッシュ情報が漏洩してしまう可能性があります。
IPMIの脆弱性に対する解決策
この脆弱性に対するセキュリティパッチはありません。
それで,IPMIが有効になっているようであれば,無効化する必要があります。
HP iLOであれば,Administration -> Access Settings -> IPMI/DCMI over LAN AccessをDisableにします。
以上,ipmi v2.0 password hash disclosureという警告への対処法でした。
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