Windows 2012 R2において,機能を有効化しようとした際に,以下のようなエラーメッセージが出る場合があります。
The installation of one or more features failed on servername. Object reference not set to an instance of an object.
そのような場合には,Powershellコマンドから機能のインストールを試してみましょう。
Powershellコマンドで機能を有効化する
まずは準備として,Windows 2012 R2のインストールメディアをドライブに挿入した状態で,以下のコマンドを流します。
dism /get-wiminfo /wimfile:D:\sources\install.wim
そして表示されたIndex番号を確認します。
Windows 2012 R2 Standardを利用しており,以下のように表示された場合には,Index番号は2です。
Index : 2 Name : Windows Server 2012 R2 SERVERSTANDARD Description : Windows Server 2012 R2 SERVERSTANDARD Size : 11,807,528,410 bytes
その後,Powershellを立ち上げて,以下のコマンドを流します。末尾の数字は,先ほど控えたIndex番号に置き換えてください。ドライブレターも適宜変更してください。
これは,Muitipath I/Oの機能を有効化する場合です。
Install-WindowsFeature Multipath-io -Source wim:D:\sources\install.wim:2
次の点がはまりやすいポイントなのですが,
Multipath I/OのWindowsFeatureの名前は,MultipathioではなくMultipath-ioです。
機能の正式名称が,ネットに出回っている情報と異なっている場合がありますので,注意深く調べてください。
.NET Framework 3.5を有効化する場合
.NET Framework 3.5 をインストールする場合には,以下のコマンドを流します。
Install-WindowsFeature Net-Framework-Core -source D:\sources\sxs
.NET Framework 3.5の機能の正式名称はNet-Framework-Coreです。
ウィザードではインストールできなくても,この方法ならインストールできる場合があります。
また,基本的なことではあるものの,陥りがちなのは,挿入したISOのOSのバージョンが間違っているというケースです。
Windows Server 2016の機能を有効化する際に,.NET Framework 3.5ならWindows Server 2012 R2でも同じだと思って,古いISOを挿入しているとすれば,インストールは失敗します。
以上,Windows Serverにおいて,機能を有効化しようとした際に,The installation of one or more features failed on . Object reference not set to an instance of an object.というエラーが出てしまう場合の対処法でした。
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