Windowsに付属するrobocopyコマンドは、ドライブのコピーなどを行う際に、堅実にコピーを行ってくれる強力なツールです。
しかし、WindowsからMacのドライブに対してrobocopyでデータを移行する際には、少しコツが必要です。
Macのドライブに対してタイムスタンプがコピーできない場合
WindowsとMacではタイムスタンプの扱い方が異なるために、ファイルの作成日時などがrobocopyコマンドでコピーされない場合があります。
そのような場合には、下記のrobocopyコマンドでコピーすることによって、タイムスタンプもコピーすることができます。
robocopy D:\Data\Source\ E:\Data\Target\ /MIR /R:1 /W:0 /ETA /TEE
上記のrobocopyコマンドの意味は、
- D:\Data\Source\ フォルダを、E:\Data\Target\ フォルダにミラーリングコピー(全く同じデータを複製する)
- エラー時のリトライは1回
- リトライ時の待ち時間は0秒
- コピー推定時間を表示
- ログをコンソール画面に表示
このように、/MIR オプションでコピーすることによって、タイムスタンプが正常にコピーされました。
/DCOPY:T /COPY:DAT などを使うと、逆にうまくいかない場合がありました。
また、/SEC オプションをつけてセキュリティ情報をコピーしようとしても、Macのドライブに対してはエラーを引き起こす可能性があります。WindowsとMacではセキュリティ構造が違うからです。
こうして、WindowsからMacのドライブに対して、robocopyコマンドで、タイムスタンプ情報を含めてファイルをコピーすることができました。
コメント