Azureがクラウドサービスとしてリーダー的な存在になっていく中で,Azureの導入を検討している組織も少なくないでしょう。
また,Azureのインストールは外注業者に任せたものの,日々の運用については社内の技術者も理解する必要があるため,全体像を体系的に学んでおく必要が生じているかもしれません。
インターネット上にはAzureを体系的に網羅した情報はほとんどありません。それで,この手のサービスは良書があるならそれを読むことに勝るものはなさそうです。断片的な基礎知識に費やす不毛な時間を減らすためにも,少なくとも一冊はAzure入門書を読んでおくのがよいでしょう。
それで,これからAzureを学ぼうと思っておられる入門者におすすめの書籍を3冊選びました。
どれもAzureを体系的に網羅している良書ですので,Azureを使うのであれば本棚においておきたい書籍です。
1位.Azureテクノロジ入門 2019
1冊だけ選ぶとしたらこの本です。Azureの全体像を把握するためには最も良い本であり,他に選択肢がないほどです。
Azureをこれから使う入門者や,まずは全体的に知りたい方に丁度よいレベルの本です。
この本は,2016年に発行された本の改訂版です。Azureはクラウドサービスだけあって,新機能が次々と登場しています。それで,新しい本であるというのは非常に重要な要素です。
まずは目次をざっと読んで,Azureで何ができるのかをつかめます。
そして,詳しく知りたい部分を本文から知ることで,忙しい方でも効果的に学ぶことが出来るでしょう。
AWSに関する解説本は乱立していますが,Azureに関しては,この本が代表的な入門書となります。
この本を読んだ後に,もう少し個別のサービスに特化した本を学ぶのが,良い学び方になりそうです。
2位.Microsoft Azure実践ガイド
上述の入門書を読んだ上で,次におすすめするのはこの本です。
この本では,タイトルの通り,実践的な部分に踏み込んだ内容となっています。サンプルシステムの構築から始まり,基本サービスを具体的な例を交えながら解説しています。バランスよく学ぶことが出来るため,Azureを使っている組織であれば,買っておいて間違いないでしょう。
運用や設計にも踏み込んだ内容もあり,APIを利用してコードで運用管理する方法や,自動プロビジョニングなどの構成管理についても扱われています。
AWSとAzureを比較している部分もあるため,AWSについての知識をお持ちの方なら,容易に理解できるでしょう。
Active Directoryで運用している組織であれば,Azureへの対応は避けて通れない道です。
今はまだ,すべてをクラウド化している組織ばかりではありませんが,今後さらに需要は高まっていきますので,今からAzure対応のエンジニアになるために持っておくと良い一冊だと思います。
3位.ひと目でわかるAzure Active Directory 第2版
もう一冊おすすめするのは,この本です。特徴としては,Active Directoryに特化しているということです。「ひとめで分かる」シリーズとして定評がありますが,豊富な画面や詳細な手順が豊富で,分かりやすい本です。
ひと目でわかるAzure Active Directory 第2版
Azureを採用する組織の多くは,そのActive Directoryの機能をクラウド化する部分にメリットを感じて採用されるのではないでしょうか。
それで,AzureのActive Directoryに特化したこの本は,最も重要な部分にフォーカスしていて,効果的に学ぶことが出来るでしょう。
オンプレミスのADとの統合,各サービスへのシングルサインオン(SSO),多要素認証など,Azure必須の機能が分かりやすく網羅されています。
第2版として,最新機能についてもアップデートされていますので,Azureにおける必要十分な機能を学ぶことができる入門書となっています。
Azureおすすめ本のまとめ
上記の3冊は,全てセットで読んでも良い内容になっています。
これからAzureを始めようとしておられる方も,すでに組織で運用を始めておられる方にも,おすすめできる書籍3選でした。
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