RubyはWebアプリケーションの開発に使われることも多い言語ですが,他の言語に比べて趣味で接することは少ないかもしれません。
Ruby on Railsの隆興と共に需要が高まりましたが,C言語のように学校で学ぶことも少ない言語です。それで希少性のあるスキルといえますのでので,きちんと学べば有利に戦える言語になるでしょう。
また,Rubyを社内環境で採用しているので他のエンジニアにも学んでほしくても,効果的に学ぶ方法を探しておられる方もおられるかもしれません。
Rubyはインターネット上に多くの情報がある言語ではありません。それで,Ruby入門者として体系的に学ぶには,きちんとした教科書から入るのが良いと思います。
そうすると,Rubyエンジニアとして市場価値を持てるようになるでしょう。
それで,これからRubyを学ぼうと思っておられる入門者におすすめの書籍を3冊選びました。
どれも入門としても良書ですし,応用としてもいつまでも使えますので,Rubyを使うエンジニアであれば,ぜひ本棚においておきたい書籍です。
1位.オライリー 初めてのRuby
この本は,「初めての」と書かれていますし,弱々しい小鹿のようなキリンが表紙になっているのですが,軽く見てはなりません。
この本は,プログラミングが初めての人を対象にしているわけではなく,Rubyという言語に関して初めての方を対象にしています。
ですので,C++やJava,PHP,Perlなどを経験したことがある人におすすめの本です。
オライリーシリーズは英文記事の翻訳が多いですが,このはじめてのRubyは,珍しく日本語での書き下ろしとなっています。それで,文章が読みやすいと感じるかもしれません。
この本は,ただのリファレンスマニュアルのようなものではありません。Rubyが持っている独特な概念や,記法,考え方を学ぶことができます。
それで,この本を読んで基礎的な知識を網羅するなら,他のリファレンスマニュアルやサンプルを自在に操り,Rubyを使って高度なプログラミングを行う準備ができると言えるでしょう。
そういう意味でも,この本は,Rubyの入門書として一番おすすめです。
2位.オライリー プログラミング言語 Ruby
この本は,Rubyの生みの親である「まつもとゆきひろ」氏によって共著されています。
対象とする読者層は,やはりRubyは初心者でも,他の言語の経験があるプログラマーです。また,すでにRubyを学び始めているものの,一歩先に進んだスキルを身に着けたいと思っている人にも良いでしょう。
Rubyが海外でも評判を得て,Rubyのリファレンスが英語で出版されていきました。それを日本語に訳したものがこの本です。しかし,大きく加筆修正され,教科書としては一層完成度が高いものに仕上がっています。
それで,Ruby入門者だけでなく徹底的に学びたい人にもおすすめの,Ruby解説書の決定版と言えるでしょう。
Rubyを使ってプログラミングする際には,何度も読み返すことになる本です。
3位.たのしいRuby 第5版
上述のオライリー2冊を買ったうえで,さらにおすすめを選ぶとすればこの本です。
Rubyという言語のコンセプトの中に,楽しく開発できることに注目して設計・開発されてきたという歴史があります。その楽しさの部分を引き出したいという思いが込められた本です。
この本もやはり,全くのプログラミング未経験者には向きませんが,Rubyに関しては入門という方におすすめです。
オライリーが教科書的な表現方法の本だとすると,この本は,参考書のような読みやすさがあります。
とはいえ,基礎から応用まで520ページを用いて徹底的に網羅されていますので,演習問題なども用いて手を動かしながら読み進めていくなら,良い本と感じることができるでしょう。
とはいえ,やはり上述のオライリーの2冊を差し置いて読むほどまでの優位性はないように思いますので,その点も踏まえていただければと思います。
以上,Rubyをこれから学びたいと思っておられる方におすすめする書籍3選でした。
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