エラー”Can’t continue with the BMC in high secure mode or FIPS mode”の対処法

HPEのサーバーで,Intelligent Provisioningのアップデートを行う際などに,次のようなエラーメッセージが表示される場合があります。

Intelligent Provisioning Update ISO Version 3.76
Can’t continue with BMC in high secure mode or FIPS mode
Press ‘R’ to reboot system
Can’t continue with BMC in high secure mode or FIPS mode

Can’t continue with BMC in high secure mode or FIPS mode

 

このエラーをどのように解消したらよいのでしょうか?

Intelligent ProvisioningのアップデートはHigh Securityモードで実行できない

HPEのiLOには,以下の3つのセキュリティーモードがあります。

  • Production
  • High Security
  • FIPS

この中で,Intelligent Provisioningのアップデートが可能なのは,Productionモードにしているときのみです。

何らかの原因で,iLOのセキュリティ設定がProduction以外になってしまうと,上述したエラーが出て,Intelligent Provisioningのアップデートに失敗します。

iLOのセキュリティモードをProductionモードに変更する方法

iLO 5を例にすると,以下の遷移で,セキュリティモードを変更することができます。

Security > Encryption > Security Settings
Security > Encryption > Security Settings

Security > Encryption > Security Settings

 

Intelligent Provisioningが無効になっているとHPSSAも起動できない

HP Smart Storage Administrator (HPSSA)は,Intelligent Provisioningに同梱されている機能ですので,iLOの設定がHigh SecurityやFIPSになっていると,HPSSAも起動できないことになります。

それで,iLOからアレイコントローラーを選択し,”Exit and launch hp smart storage administrator”をクリックしても何も反応がない場合には,Intelligent Provisioningが無効になっているか,iLOのセキュリティ設定が,High SecurityやFIPSになっていないかを確認してみましょう。

 

以上,Can’t continue with BMC in high secure mode or FIPS modeというエラーがでて,Intelligent Provisioningをアップデートできない場合の対処法でした。

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