AristaとCiscoのネットワークハードウェアの違いとは?

既存のネットワークハードウェアをアップグレードしたり,さらにスペックの高いシステムに更新しようとしている場合,色々な選択肢を検討する必要があります。

多くの組織がCisco製品を使っているかもしれませんが,それに加えて,Aristaというブランドの製品も,候補にあがってくるかもしれません。

では,CiscoとAristaのハードウェアを比較したとき,どちらを選択すれば必要を満たすことができるでしょうか。

ネットワークハードウェアのニーズは様々

ネットワーキングの世界において,必要とされる事柄は,日々変化しています。

例えば,ネットワーク関係のハードウェアを統合してシンプルにしたいというニーズがあるかもしれませんし,別のケースでは,多機能で他のハードウェアとの統合が簡単である方が魅力的かもしれません。

いずれにしても,ネットワークのハードウェアを購入するにあたって,コスト面とコンピューターリソース面でバランスをうまくとらなければなりません。

それで,CiscoとAristaのハードウェアを比較するにあたって,それぞれの違いが何処にあるのかを簡単に見てみたいと思います。

Aristaは信頼性と速度に特化したスイッチを提供している

Aristaは,2004年創業で,設立メンバーはCisco出身者で構成されています。本社は,米国・カリフォルニア州サンタクララにあります。創業以来,イーサネットスイッチの分野で頭角を表し,グローバルサプライヤーにまで成長してきました。

Ciscoは総合的にハードウェアをカバーしている

言わずと知れていますが,Ciscoはカリフォルニア州サンノゼに本社を置く,世界最大のネットワーク機器開発会社です。ルーターやスイッチ,セキュリティデバイスやその他の専門機器を総合的に扱っています。

CiscoとAristaのネットワークハードウェアの違い

CiscoとAristaの違いをあげれば数々ありますが,主だった違いにスポットをあててみたいと思います。

最も大きな違いは,その会社のスケールの違いです。Ciscoはネットワーク業界において,30年以上の実績がありますが,Aristaは2004年設立と,比較的歴史が浅いです。

そして,Ciscoのマーケットシェアは非常に大きいです。それで,あらゆるニーズを満たせる製品群を提供しています。超高負荷なアプリケーションのためのネットワークハードウェアから,小さい規模でのネットワーク機材までカバーしています。

Ciscoのマーケットシェアが大きいということは,Ciscoを扱える技術者が多いということにも繋がっています。そして,トラブルシューティングに関するオンラインの情報もAristaに比べて充実しています。

一方,Aristaは,製品の大部分を,イーサネットスイッチに絞っているということが挙げられます。それで,Aristaは,速度の点で優位性のあるスイッチを提供することに特化しているため,業界内で最も高速だという評価を得ています。

ネットワークハードウェア業界の多くの企業が,ルーターやセキュリティデバイスなどを含む様々な機材をカバーしようとしているのに対し,最近のAristaは,イーサネットスイッチに関連するソフトウェアの提供を最重要視しています。

別の違いとしては,使えるトランシーバーの種類が違うという点です。CiscoもAristaも,様々なメーカーのトランシーバーを扱うことができますが,Ciscoは独自のCPAKと呼ばれる規格を持っており,他のハードウェアとは互換性がありません。

以上,CiscoとAristaのネットワークハードウェアの違いとして,特筆できるポイントを幾つか挙げさせていただきました。
それぞれにメリットがありますので,組織の必要に応じてどちらも選択肢になりえるかと思います。

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