まず,スイッチ製品には,電源スイッチがついていないことが多いです。
理由としては,基本的に電源を切る必要がない機器であることと,誤って電源Offにしてしまうリスクを減らすためです。
例えば,Cisco CatalystやCisco Nexusスイッチには,電源スイッチが付いていません。それで,電源コードをAC電源に差し込むとブートプロセスが走るようになっています。
では,電源Offにするためにはどうしたらよいのでしょうか。
CiscoのSwitchを電源Offにする正しい手順
多くの情報サイトで,電源ケーブルを抜くことで停止させるという事が書かれていますが,これは鵜呑みにしてはなりません。
正常にSSH接続ができている環境であれば,シャットダウンのために用意されているコマンドを流しましょう。
以下はサンプルです。
■Catalyst 6500 (IOSの場合) set module power down {モジュール番号} ■Catalyst 6500 (CatOSの場合) no power enable module {モジュール番号} ■Nexus 7000 configure terminal interface mgmt {番号} shutdown force
とはいえ,これらは機種によって違うので,マニュアルを参照の上で実施することが必要です。
また,スイッチの電源を切らなければならないという状況は,何らかの重大な不具合が発生している場合とも考えられます。
そのような時には,確かに電源ケーブルを抜く必要があるかもしれませんし,冗長化されている電源モジュールに電源スイッチが付いているのであれば,そこから強制的に電力の供給を断つしかない場合もあるでしょう。
WindowsなどのOSに比べて,強制シャットダウンすることによるリスクはそう高くありませんので,手っ取り早く電源ケーブルを抜いてしまうという選択も分からなくはありません。
ともあれ,Cisco製品のSwitchであれば電源Offにするためのコマンドが用意されていますので,まずはそれを探し見てることをお勧めいたします。
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